舳松人権歴史館
施設概要
同和問題の啓発と学習を目的として、部落差別に関する歴史や実態をグラフィックや実物資料、再現模型などで紹介しています。
企画展
人権の視点から変わる履歴書-部落差別と人権意識の今を考える-
2023年10月4日(水曜)~2024年3月31日(日曜)
1975(昭和50)年11月、全国の被差別部落の地名や戸数、主な職業が書かれた「部落地名総鑑」が発覚し、大きな社会問題となりました。「部落地名総鑑」が作成された背景には1968(昭和43)年の壬申戸籍の全面閲覧禁止や1973(昭和48)年の全国高等学校統一応募用紙の策定があったと考えられます。そして、企業や大学、病院などが「部落地名総鑑」を購入していたことが社会的な問題となり、多くの企業や大学、病院などで部落問題を解決するための取り組みが始まりました。
しかし、近年では、被差別部落の地名や戸数、人口などの情報が掲載されたサイトが存在するなどインターネット上の部落差別がより深刻になっています。
また、現在においても被差別部落に対する差別意識や偏見は存在しています。例えば、2020(令和2)年の堺市人権意識調査によれば、自分の子どもの結婚相手が同和地区の人であった場合、18.8%の人が反対すると回答しています。また、堺市人権意識調査の自由記述欄には、「同和地区の住民は、行政から特別な扱いを受け利益を得ており、差別が続く原因となっている。」という趣旨の意見がありました。
このように被差別部落に対する差別意識や偏見は存在していますが、その一方で、部落問題に対する意識が変化している事例もあります。例えば、堺市人権意識調査の「部落差別はいけないことだが、自分とは関係のない話である」という設問に対して、「そう思わない」と回答した人が2010(平成22)年の調査では、15.6%でしたが、2020(令和2)年の調査では、20.1%と4.5ポイント上昇しました。
今回の企画展では、全国高等学校統一応募用紙が策定されて50年ということを記念し、統一応募用紙の変遷を紹介します。また、2020(令和2)年に堺市人権意識調査が新たに行われたことを踏まえ、人権意識調査から見える堺市民の人権意識を紹介し、部落差別の現状を合わせて紹介します。また、部落差別を無くすために私たちに求められるのは何かを考える機会とします。
〒590-0822
堺区協和町2丁61-1
(人権ふれあいセンター内)
入館料
無料
開館時間
午前9時30分から午後6時30分まで
休館日
月曜日(祝休日は開館)・年末年始
最寄駅
阪堺線 御陵前
阪堺線 東湊
バス停
阪田三吉記念室
舳松出身の将棋名人・阪田三吉を映像『さんきい物語』や、ゆかりの品、記録写真などにより紹介し、業績を顕彰します。
「阪田三吉」の「吉」は機種依存文字の為、代用文字を使用しています。正しくは、吉の上辺は土です。
人権資料・図書室
同和問題をはじめ人権関係資料を中心に、小説や実用書などをそろえています。
- 市内各図書館の図書資料の予約・貸出・返却ができます。
開館時間
午前9時30分から午後6時30分まで
休館日
月曜日(祝休日は開館)・年末年始
館内整理日
☆お問い合わせ先
堺市立人権ふれあいセンター舳松人権歴史館
〒590-0822 堺市堺区協和町2丁61-1
電話番号 072-245-2536
F A X 072-245-2535