舳松人権歴史館

 施設概要

同和問題の啓発と学習を目的として、部落差別に関する歴史や実態をグラフィックや実物資料、再現模型などで紹介しています。

 

開催中の企画展

おかあちゃん がんばったんでー-舳松の保育所の変遷-

2024年10月2日(水曜)~2025年5月11日(日曜)

現在の日本では、子育て世帯にとって、保育所は生活に無くてはならない施設となっています。日本での保育所の設置は、母親たちが声を上げ、行政に保育所設置を訴えたことが大きな原動力となりました。保育所設置の運動が母親主導で進められていったのは、育児の中心が母親であり、父親は多くの場合、育児には参加しなかったことが背景にあります。それは、被差別部落も同様です。以上をふまえ、この地域における保育所の変遷を取り上げます。

1925(大正14)年10月、舳松尋常小学校の跡地に私設の託児所が設立されました。しかし、史料は現存しておらず、詳細はよくわかっていません。

1929(昭和4)年、堺市内に託児所を3か所設置することが堺市会(現在の堺市議会)で決まり、同年4月6日、堺市立初の託児所が耳原町(現協和町)の家事講習所内に堺市共愛託児所として開設されました。

1947(昭和22)年12月に公布された児童福祉法の適用により、共愛託児所は共愛保育所と改称されました。そして、1969(昭和44)年7月、堺市で初めてのゼロ歳児保育が共愛保育所で始められました。

協和町には、その後、1973(昭和48)年5月には、堺市立ちぬが丘保育園が、1976(昭和51)年4月には、堺市立しおあな保育所がそれぞれ開設されました。

その後、少子化の流れのなかで、ちぬが丘保育園としおあな保育所は統合されることになり、2012(平成24)年3月、ちぬが丘保育園は閉園し、しおあな保育所は翌月、しおあなの森保育園と改称しました。そして、共愛保育所は、2017(平成29)年4月、堺市立共愛こども園となりました。

今回の企画展では、この地域の託児所(保育所)の変遷を紹介し、託児所(保育所)の設立やゼロ歳児保育を始めた背景について合わせて紹介します。

学芸員解説

日時:2024年10月27日(土曜)11時から12時まで

場所:舳松人権歴史館 特別展示場内

参加費:無料

申込み:不要

所在地

〒590-0822
堺区協和町2丁61-1
(人権ふれあいセンター内)

入館料

無料

開館時間

午前9時30分から午後6時30分まで

休館日

月曜日(祝休日は開館)・年末年始

最寄駅

阪堺線 御陵前
阪堺線 東湊

バス停

南海バス 大仙西町団地前
南海バス 旭ヶ丘北町

 

阪田三吉記念室

舳松出身の将棋名人・阪田三吉を映像『さんきい物語』や、ゆかりの品、記録写真などにより紹介し、業績を顕彰します。

「阪田三吉」の「吉」は機種依存文字の為、代用文字を使用しています。正しくは、吉の上辺は土です。

人権資料・図書室

同和問題をはじめ人権関係資料を中心に、小説や実用書などをそろえています。

開館時間

午前9時30分から午後6時30分まで

休館日

月曜日(祝休日は開館)・年末年始
館内整理日

 

☆お問い合わせ先
堺市立人権ふれあいセンター舳松人権歴史館
〒590-0822 堺市堺区協和町2丁61-1
電話番号 072-245-2536
F A X  072-245-2535